肌襦袢を綺麗に着ることが重要
洋服は立体裁断で体の形に沿ったデザインの衣服ですが、きものは直線断ちの直線縫いで仕立てられた平面的な形の衣服。
その下着である肌襦袢はもちろん基本的に平面的な形。
畳むとコンパクトで収納には困りませんが、着るとなると話は別!
曲線でできた体に沿わせて着なければいけません。
汚くシワが寄ったりよれたりしたまま適当に着るとシワが肌に当たり着心地が悪いだけでなく、綺麗なきもの姿を目指す着付けの障害にもなってしまいます。
肌襦袢を着るときのポイント
- きものから覗かないように衣紋は少し多めに抜いて、衿元は浅めに合わせる。
- 胸元は肌襦袢でしっかり押さえる。
- シワは脇に寄せて身頃にシワがないようにする。
- 後身頃にたるみが出る場合、折り返すかタックを取るように畳むと背中がスッキリ。
肌襦袢の脇の便利な機能
綺麗に肌襦袢を着ると言っても上記のポイントに気を付けるだけでは対応できないこともあります。「大は小を兼ねる。」とよく言う通り、多少体のサイズより大きめの肌襦袢なら問題ないのですが、問題なのがその逆です。
肌襦袢のサイズが小さくて体をしっかり覆えない場合
衣紋を抜くと胸元を覆えない…
体に厚みがある…
困りますね…σ(´ x `;*)ンート・・・
キャミソール等、洋服用の肌着を着た上で肌襦袢を着るなら多少肌襦袢が小さくても目をつぶりますが、それでも肌襦袢の機能を最大限発揮できないことには変わりません。
さあ、どうしましょう。
脇に注目
肌襦袢の脇には注目するべき点が2カ所あります。
一つめは、女性のきものと同じように身八つ口があるところです。
身八つ口があると通気性が良くなり温暖湿潤な日本の帰航で快適に過せるというメリットがあります。
着付けの上では、身八つ口分のゆとりが空くことで前身頃を胸元にしっかり合わせる手助けになります。
二つめは、馬乗りです。
肌襦袢の馬乗りは脇の裾のスリットです。
これがあることでやはり前身頃を胸元にしっかり合わせる手助けになります。
綺麗なシルエットの着付けには胸元が程よく押さえられていることが重要なので、身八つ口や馬乗りの機能は見逃せません。
サイズが合っている肌襦袢なら普通に着るだけで問題ありませんが、サイズが小さい肌襦袢の場合は肌襦袢の機能を最大限発揮するためにカスタムしてしまいましょう。
カスタムというと難しそうですが、とても簡単です。
- 身八つ口の縫い目をほどいて身八つ口を広げる。
- 馬乗りの縫い目をほどいて馬乗りのスリットの長さを長くする。
上記2点両方やってもいいですが、どちらか一方だけでも効果はあります。
体型に合わせてやってみるといいでしょう。
くれぐれもほどいた縫い目は余計にほつれないように玉止めを忘れませんように!
とても簡単なことですが効果は大きいのでサイズが合わなくて困っていた方は試してみて下さいね。
お仕事でお客様の肌襦袢をカスタムする場合は必ず許可をもらって下さいね。
以上、シンプルな肌襦袢にある便利な機能を知ってる? でした。

