肌襦袢は洋服で例えると何?
きものを着るとき、肌襦袢を着る意味を考えたことはありますか?
洋服で例えると何にあたるかわかりますか?
なぜ、このような問いをするかというと、よくお客様とこんな会話をするからです。
私: では、お洋服を脱いで肌襦袢と裾除けと足袋にお召しかえ下さい。
客: 肌襦袢の下には何を着たらいいですか?
私: ………。何も着るな、このやろう_:(´ཀ`」 ∠): ※心の中の悪魔の声
何故、お客様が「肌襦袢の下に着るもの」について聞くのか、ずっと不思議に思ってイライラしていました。
不思議に思っていたのは私は答えを知っているけど、お客様は肌襦袢の意味をよく解っていないからです。
洋服で例えると簡単です。
洋服の下に肌着を着ますよね。
キャミソールやTシャツ、7分丈…形は様々ですがようするに肌着です。
インナーとも言いますね。
肌襦袢は洋服の肌着と同じです。
姿形が和風で馴染みがないから肌着だと気がつきにくいのでしょうね。
寒い季節には、防寒のために、ヒートテック等の温感肌着やキャミソールを重ねてもよいですが、それ以外は直接、肌の上に肌襦袢を着るとよいでしょう。
肌襦袢の主な素材
肌触りのよいガーゼや晒が一般的です。
ポリエステルやレーヨン等の化学繊維のものもあります。
正絹や麻でできたものもあります。
- 価格で選ぶ
化学繊維 < ガーゼ・晒 < 麻 = 正絹 - 肌触り
好みや季節により求めるものが変わる - 吸湿性
化学繊維 < 天然繊維 - 着付けのしやすさ
化学繊維 < 麻 < 正絹 < 晒 < ガーゼ
安価なのは化学繊維でしょう。肌触りや吸湿性は天然素材のものに比べて難ありだと思います。肌触りがよいのはダントツで正絹でしょう。
夏はサラッとベタつかない麻がオススメです。
正絹や麻は高価なのが難点です。
手頃で肌触りがよく、なにかと重宝するのはガーゼや晒でしょう。滑らないので着付けがしやすいです。特にガーゼの肌襦袢はカスタマイズもしやすいので私は好きです。
ちなみに、衿元の細い縁取りのようなところは「小衿」といいます。
小幅の衿ですね!
小衿とは対照的に幅がある、ゆかたの衿のようにバチ(撥)衿や棒衿のような衿の形をした肌襦袢もありますが、あまりきものを着る機会がない現代では使われません。昔、長襦袢と兼用して着るのに使われていたのかもしれません。
現代の着付けでは衣紋から肌襦袢の衿は見えないように着るのが一般的なのでバチ衿や棒衿の肌襦袢の衿は邪魔になってしまいます。
現在、販売されている肌襦袢はほとんど小衿なので新しく購入する場合は心配ないと思いますが、お母様やお婆様のもの等、昔のものを久しぶりに使う場合は注意が必要です。
以上、肌襦袢の基礎知識でした。

